岩手県青年海外協力協会の吉田直美です。
今日は、朝早くに宮古市に会員の安否調査に行ってきました。
当会会員のAさんにはお車の提供をいただき、また、協力隊応援団のBさんにはご自身の車のタンクから貴重なガソリンを分けていただきました。お二人の協力があり、この調査が実現しました。本当にありがとうございます。
まず、安否未確認となっていたCさんは、避難所にいらっしゃったご親族の方の情報で、東京に在住していることがわかりました。ただ、Cさんの実家は津波により流失し、ご親族の方をなくされたとのことです。
次にDさんは、実家の場所を探し当てることが出来ず、また、付近の避難所名簿にも名前を見つけることが出来ず、依然、未確認となっています。
それからEさんの職場とご自宅は津波により1メートルほど水没したとのことでした。泥が建物の中に入り込み、それを除去するだけでもたいへんな作業で、加えて、機材などの被害もあったようです。
お車を提供いただいたAさんは、ご自宅、工場共に津波によりすべて流失。跡地を見せていただきましたが、そこにどのような建物があったのか、全く想像できないほど損壊と流失が激しいものでした。
そのほかの宮古市在住の会員のみなさまも物的被害があった方もあったかと思いますが、時間の都合上、すべての会員宅におじゃますることができませんでした。
宮古市は未だに断水、停電、電話の不通が続いている地区が広範囲に及んでいます。
また、宮古駅から東側の低い土地では、すべて津波被害があり、がれきが山積みになっていたほか、損壊の激しい建物が無惨な姿を見せていました。
特に、Aさんのいらっしゃった地域はその被害が甚大で、不適切な表現かもしれませんが、集落全体が爆撃を受けてしまったような状態になっており、そのがれきの山一つ一つに多く方の悲しみが覆い被さっているような気がして、涙せずにはいられませんでした。
このように被災地では復興に向けて、少しずつ動きがある一方、未だ、がれきの山と格闘し、また、親族や財産を失い、途方に暮れている方々もたくさんいらっしゃると思います。
復興、生活再建は、被災者ご本人の努力、行政の支援のみではなかなかなし得ないのではという印象です。被災しなかった者も、被災者のこの悲しみと苦しみを分かち合い、みなで連帯して新しい生活を作っていきたいものだと強く思いました。
ボランティアに興味のある方は以下まで
info@nagano-jocv.com
※追記3月26日
現時点で、岩手県青年海外協力協会として被災地の現状を鑑みて人的支援のあり方を検討しているところであり、ボランティアはまだ募集していません。ボランティアを必要とする場合は改めて周知したいと考えております。みなさまの温かいご支援に感謝いたします。